パラ9月号

冬眠蛙のところは昨日到着しました。まださっと目を通しただけですが、一個だけ気になったものがありました。それは表紙の結果稿。冬眠蛙も「表紙くらいは自力で暗算で」という主義のもと、解いていたのですが、個人的には収束はかなり気になりました。「これは全く気になりません」ですかねえ。
といいつつ、「気になる」にいたった背景、というのを冷静に分析してみると、

○作者が高名な方なので、「この作者でこの収束?」と思ってしまったこと
○それまでの手順が変化をふんだんに使いつつ、見事な手順だったので、収束とのバランスの悪さが目立つこと
○冬眠蛙の目線が、以前よりも解答者よりになっていること

…があるのかなと。特に最後の点について、「昔だったら『この位許容してもらわなくては』と思ったんだろうなあ」なんて妙に感慨にふけったりして。
 でも、ヤン詰結果稿の②の無駄合かどうか、という点については100%無駄と感じているので、まだ作者目線も残っているのかもしれませんね。

 ちなみに今月の表紙も解きました。ちょっと苦戦しましたが、こういう手順も成立するんだなあ、って感心。さすが妻木さんですね。

次回の詰とうほく

連絡が遅れました。次回の詰とうほくは10月28日(土)を予定しております。場所は元に戻り、生涯学習センターの5階和室です。13時~17時になります。

 パラ8月号の感想を一個。一番思ったのが、結果稿の短大23の斎藤氏作。魔法みたいな手順に見えるんですけど、意外と点数伸びないんですねえ。難度が足りない、ということなのかなあ。
 
これ、もし自分が作者だったら、出来上がった瞬間に小躍りする位嬉しいタイプです。作者の斎藤氏は今年の全国大会にも来ていたとか。近代将棋で大活躍されていた方と記憶しています。一度お話ししたい方の一人ですね。来年は出れるかな?

続・解説のマナー

PCのキーボードの5と7が反応しなくなってしまった…。普通であればそんなに大事ではないかもしれませんが、詰将棋やってる人的にはかなり痛いですねえ。(´・ω・`)ショボーン

 さて、前回の記事について、近藤さんから大変丁寧なコメントをいただきました。本当に感激しました。ありがとうございます。実は67香配置で1枚減る件については解説のときに調べていました。
 で、昔は、ほんのちょっとでもプラス要素になりそうなものならば、解説時に必ず触れるようにしていました。近藤さんのはなぜ書かなかったのか、というと「67香配置は不自然なので、プラスにならない、と判断された可能性」を考慮したものです。自分の中でもなかなか微妙ですが、
○不要駒
○同じ作意手順で、駒数を増やすことなく非限定が消えたりする
とか、「明確にプラス」な時だけ解説時に触れるのが無難かな、と最近は思うようになりました。上に挙げた例でも2個目なんかは「非限定にこだわる必要はない」と作者が考えたかもしれないので、取り上げるべきかは難しいのかもしれませんね。
 こういうことを経験する都度、森田銀杏さんは本当にスゴイ人だったんだなあ、と思います。すぐれたバランス感覚と自作・他作に限らず詰将棋に対する愛情あふれる接し方。色々な面でもっともっと活躍してほしい方でしたね。

解説のマナー

夏休みを取りましたが、仙台も新潟もほとんど暑くならず、拍子抜けというのとは違うと思うのですが、なんだか妙な感じです。暑ければ暑いで文句言うんでしょうけど(笑)。

 さて、今日は詰将棋の解説の話を。今年完成されました短編名作選に冬眠蛙も縁あって参加させてもらいました。それまでは良かったのですが、自分が選んだ内の1作に実は余詰があった、ということを先般コメントで知りました。発表時は完全扱いだったのですが、その後で不完全だったことが判明したのだそうです。
 正直に書きますと、最初見たときは申し訳ないな、と思いつつ、「なぜそこまで自分が責められるのか」と感じました。別に解説者としてのルールは破ってませんので。ただ、その後で思い直しました。例えば私の作品を選んでおらった吉松さんや金子さんは、わざわざこのブログ上の作品集にしか載せていない修正図を載せてもらっているわけで、さらに吉松さんの方は今回の自分と同じく、発表時は完全扱いだったものでした。ちゃんと調べておられるわけです。
 それを思うと、冬眠蛙は明らかに、解説者としてのマナーというか、作品に対する敬意が足りなかったんだな、と思った次第です。今回の解説については、変化調べや配置の意味づけまでは調べましたが、肝心の余詰有無チェックまではやっていませんでした。ちなみに同一作検索もしてないですし、同一手順検索もしてません。
 解説をやるために、どれだけの準備が必要なのか、は分からないですけど、少なくともマナーを守っていなかったように見られても仕方ないのは否めないなあ、と感じた次第です。改めて関係者の皆さんにお詫びします。それにしても、今回は今までのような熱意がなくなってきていることを痛感しました。今後を考えてしまいますね。

第4作品集 あとがき+ファイル掲示

第4作品集はあとがきを付けております。

『あとがき

 第4集にして初めてあとがきも付けてみました。印刷したときに最後の紙の裏が白い方がいいかな、と。それだけの理由です(笑)。

 ブログ「冬眠蛙の冬眠日記」を始めたのがミニ作品集③を作る少し前でしたが、この④にはブログ発表作も結構多く収めています。「詰パラや将棋世界に出せばよいのに」といったコメントをいただいたりしたことも何回かありますが、個人的には雑誌発表とブログ発表にあまり差を感じていない、というのが正直なところ。思いついたときにすぐに掲載できて、感想もリアルタイムに確認できる点では、ブログのほうがベターといえる部分もあるかも。
 もちろん、そんなことが言えるのはコメントをいただけてこそ、なので私の駄文に付き合っていただいている皆さんには感謝あるのみ。今後もあまり質が上がることは見込めないのですが(汗)、よろしくお付き合いをお願いしたいと思います。』

ということで、長らく連載しました第4作品集紹介もこれにて幕。PDFファイルをアップロードしておきます。
「works4answercomment.pdf」をダウンロード

次回からはまた駄文に戻ります。九州は台風が大変なようですが、こちらの方にも向かってきそう、ということで今からガクブル。あまり大きな被害が出ないように。

日本語って難しい

昨日の記事に対して、コメントやツイッターで回答を多くの方からいただきました。大変ありがとうございます。もう一回昨日の『不可能局面だがillegal clusterではない例』を。

201708022

『そのままだと不可能局面だが、双方の玉以外の任意の1枚を盤面から取り除くと合法になる局面のこと』が条件なのですが、冬眠蛙は『任意の』の意味を「自由意思による」といった意味合いで考えたため、『じゃあ13とや23とを取り除けば合法になるから、これはillegal clusterだ』と思ってしまったのですが、そうではなくて、簡単に書くと、『双方の玉以外のどれか1枚を取った場合、不可能局面のままならばillegal clusterではない』ということのようです。
なので、上の図であれば、21歩を取り除いた場合が不可能局面のままなので、条件を満たさないことになるわけですね。

ルールがわかってみたら、出題図の方も解けました。なるほど、良く出来てます。そんなに難しくないので皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

教えていただいた方々には感謝申し上げます。

あと、昨日の記事をアップした後、初めてコメントいただいたことに気づき、自分がヘマをやらかしてしまったことを知りました。これについては色々と思うことがあり、また別途。いずれこの件についてはお詫びあるのみです。申し訳ありませんでした。


パラ8月号の『将棋パズル雑談』は誤図だそうですが。

高坂さんからメール連絡があり、パラ8月号の『将棋パズル雑談』の⑰は下の図が正しいのだそうです。(17歩・18香が修正部分)

201708021
(持駒抜かしてました。近藤さん、連絡ありがとうございます)



まあそれは良いとして(いや、全然良くないんですが)、そもそも冬眠蛙は掲載の説明で、今回の『illegal cluster』のルールが良く分かっていない状況です。記載された通りに書くと、『そのままだと不可能局面だが、双方の玉以外の任意の1枚を盤面から取り除くと合法になる局面のこと』だそうです。
ここまではまだ良いのですが、『不可能局面だがillegal clusterではない例』ということで、いくつか図が挙げられてます。

201708022201708023

とりあえず2個ほど転載しましたが、上のルールの説明だけだと、左の図なら13と、右の図なら32歩を外せば、局面としては合法だと思うのですが、冬眠蛙の理解不足なんでしょうか?折角誤図の宣伝もしてあげましたので(笑)、高坂さんにはぜひコメント欄で補足いただければ、と思います。よろしくお願いします!

第4作品集⑳解答

ここのところ仙台は雨続きで冴えない週末となりました。ヨメさんは土日で山登りの予定だったのですが、残念ながら中止に。安全第一ということで仕方ないですね。

さて、第4作品集紹介。最後の⑳の解答です。

20170709

▲47金 △45玉 ▲56飛成△イ44玉▲55銀 △ロ33玉
▲44銀 △ハ同玉 ▲53龍 △34玉 ▲36香 △ニ35歩
▲同香  △同玉  ▲A36歩△34玉 ▲35香 △45玉
▲B56龍△44玉 ▲24龍 △ホ同馬 ▲53龍 △45玉
▲37桂 △同と  ▲46金 △同玉  ▲56龍迄29手。

○イ34玉は35香、44玉、36桂以下。
○ロ53玉は64銀、44玉、53龍、34玉、35香、同玉、36香、45玉、56龍、44玉、53銀生、43玉、35桂以下。
○ハ22玉は23龍、同玉、15桂、12玉、13香、同玉、31角、24玉、35銀、同玉、13角成、34玉、23馬、25玉、26香、同桂、36金以下早い。
○ニ・○ホ 桂(打)合は品切れ。
○A36香は45玉、56龍、44玉、24龍、同馬、53龍、45玉、37桂、同と、46金、同馬で逃れ。
○B先に37桂は同と、56龍、44玉、24龍のとき34桂打合で逃れ。

 制約美の世界である詰将棋においては「理屈は成り立つのだが、図化するのは難しい論理」というものがあると思う。変化・紛れ・作意が紙一重だと、「ある作意を成立させた瞬間に、変化が詰まなくなったり、紛れが余詰んだりする」といった事態が、ごく当たり前に発生する。このため、構想作では舞台設定がかなり重要な意味合いを持つ。
 本作の狙いは「後の局面で馬筋を遮るため、普通に香を打てるところを歩香重ね打ちする必要があり、その歩香重ね打ちをするために歩を事前に消去しておくこと」である。言葉にすると「なんだそりゃ?」であるが、最終3手前の局面が全てを物語る。

201707302

右の図がそれ。この図で36歩・35香が仮に36香一枚だったとすると、46金に対して同馬で不詰。したがって、15手目の局面で、単に36香ではなく、36歩~35香と重ねて打つ必要がある。しかし33歩が残っていては36歩が二歩で打てないわけで、このことから、55銀~44銀として事前に33歩を消去する手が必要になるわけだ。
 理論としては難しくないが、実現までの作図ハードルは相当に高かった。舞台設定を変
えればもう少し簡明に出来るかもしれないが、謎解きとしての妙味も残しておきたい。そういった意味で、本作は満足できる展開。歩消去にともなう変化が厚い分、構想発見の瞬間の喜びを解答者の方に与えられるのでは、と思う。

ss「見たことのない構想。馬筋を遮り、歩香を重ね打ちするため、33歩を消去する」
詰鬼人「序の変化がなかなか難しく、36歩から35香の団子打ちも面白い手です」
須川卓二「二歩禁がらみの作品の好作は久しぶりだ。55銀がやりにくい手になっているのも見事」
 こういった構想作は根気と着想の双方が必要。大変は大変だが、創作の醍醐味を味わえる。いつかまた、こういう作品でお目にかかり、少しでも解ける感動を与えられれば、と思う。


(詰将棋パラダイス H20・9)

7月の詰とうほく

昨日開催いたしました。今回は8名参加で、まずまずの盛り上がりでした。

 利波さんが持ってきた木村義雄氏の叙勲記念パーティのパンフレットの詰将棋をまず解図。北原氏作とのことで、どの作品もなかなかの出来でした(1作不完全らしいのですが)。どこにも収録されていない作品とのことで、こういった埋もれている作品もまだ他にもあるんでしょうねえ。
 その後、前の週に行われた全国大会の記念詰将棋を解図。盲点にはまって1番目の初形「3」の字に苦戦しましたが、なんとか両題とも解けました。作者当てもあったとのことで、結構自信満々で「1番は元○さん、2番は服○さん」としたところ、完璧に外しました(笑)。大変失礼いたしました。

 その後、石川さんの新作を見せてもらったり、短編名作選や今後予定されている作品集の話、またちょっと良い作品、と話題になっているらしいデパート今村さん作の解図等で、今回も楽しく過ごしました。次回は10月28日(土)にセッティング。会場予約しなくては。

 ちなみに当日もらった全国大会解答競争の作品を今ぱらぱらと眺めております。話題のあの方も間違えた、という3手詰第10問、だいぶ考えました。いつもながら、競争用としてのレベルの高さに感心します。運営された皆さん、大変お疲れ様でした。

週末は詰とうほく

今回は詰将棋全国大会がいつもと違う意味で盛り上がったようですねえ。まあ詰キスト的には多少の騒ぎは関係ないかな?

さて今週末の土曜は詰とうほくです。ここ2・3回続いた生涯学習センターではなく、今迄よく使っていた中央市民センターになります。おいでいただく方は間違いないようお願いいたします。

月曜に日本シリーズの仕事で仙台に来ていた角さんと飲みました。出来上がりほやほやの本をいただき、自作を眺めて感無量。ああ、この作品を選んでもらえたかあ、とか、こういう風に見ていただいたんだ、とか。作家冥利ですね。特に吉松さんにちゃんと修正図をチェックいただいていたのも嬉しかったです。他の方の作品の数々も会合でのんびり鑑賞したいと思います。皆さんのおいでをお待ちしております。

«第4作品集紹介⑳+⑲解答

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