軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向⑩-

 前回の田島氏作紹介にコメントいただきました。フラッシュ盤の方は、変化手順があるとうまく作れないみたいなんですよねえ。申し訳ありません。
 で、kamuさんからコメントいただいて、なるほど、と思わされました。実はもらったリスト(元は詰将棋曼荼羅?)に入ってなくて、おそらく違う趣向の方に分類されたんですかね。でも、「土用波」は駒場さんの作品の中ではかなり好きなものなので、これは紹介しなくては、と思った次第です。10回目ということでキリもよいですし(笑)、お付き合いください。
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 2枚の角(馬)筋に玉が浮いている構図で、両王手の金鋸で上段に追うことが可能。しかし、84と、75玉、74と、65玉、75と…と追いかけると、最後19歩が浮いているため、39とに対して19玉で詰みません。(失敗図)

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 38の玉方の効きが無ければ、失敗図の前の39に追い込んだ時点で38角成で詰むのですが、いかんせん、38には玉方の守備が3枚(27金・32飛・37歩)も。これを打開するのが順次香成趣向発生の仕掛けとなっています。では作意手順を。
▲84と△75玉▲74と△65玉▲64と△同玉
▲65歩△73玉▲83と△74玉▲84と△75玉
▲74と△65玉▲75と△66玉▲65と△56玉
▲55と△同玉▲56歩△64玉▲65歩△73玉
▲83香成△74玉▲84成香△75玉▲74成香△65玉
▲75成香△66玉▲65成香△56玉▲66成香△57玉
▲56成香△46玉▲46成香△同玉▲47歩△55玉
▲56歩△64玉▲65歩△73玉▲83香成△74玉
▲84成香△75玉▲74成香△65玉▲75成香△66玉
▲65成香△56玉▲66成香△57玉▲56成香△47玉
▲57成香△48玉▲47成香△38玉▲37成香△同玉
▲27金△同玉▲26金△37玉▲38歩△46玉
▲47歩△55玉▲56歩△64玉▲65歩△73玉
▲83香成△74玉▲84成香△75玉▲74成香△65玉
▲75成香△66玉▲65成香△56玉▲66成香△57玉
▲56成香△47玉▲57成香△48玉▲47成香△38玉
▲48成香△39玉▲37成香△93桂▲38角成迄101手。

玉方の64歩・55歩・46歩・37歩を剥がしては下段に追い戻すのですが、この順番は崩せません。例えば先に55歩を剥がすと56歩が打歩詰になりますね。とても巧みな仕組みで1サイクルごとに移動距離が長くなるのが何とも味わい深い。またタイトルがいいですね。駒場さんの作品名のセンスは詰将棋作家の中でもピカイチと思います。

というわけで、改めてお付き合いありがとうございました。ではでは。

軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向⑨-

いよいよ最終回です。紹介するのはこちらの作品です。
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順次香成趣向なのに肝心の香がいません。ということは。
『▲58香△57香▲同香△46玉▲53香成△56玉
▲58香△57香▲同香△46玉▲54香△56玉
▲58香△57香▲同香△46玉▲55香△56玉
▲58香△57角▲同香△46玉▲37銀△35玉
▲26角△34玉▲35歩△44玉』
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 盤面にあれよあれよと4香が出現。これを成り捨てるわけですね。香が尽きたところで角合が出て、これを取って玉を下段に落としますが、香合は手数稼ぎのように見えて、実は違います。上図で54香や55香がないと、54成香や88角で簡単。香でスペースを埋める必要があるわけですね。
 さて、あとは4香を成り捨てて簡単かと思いきや。
「▲43成香△同玉▲53香成△32玉▲43成香△同玉
▲53香成△32玉▲43成香△同玉▲53香成△同玉
▲34歩△44香」▲同角△同玉▲88角△35玉
▲26銀△46玉▲79角△56玉
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なんと初形から88歩がなくなっただけの局面になりました。今までの手順のほぼ全体が巨大な繰り返しプロットになっているのです!ということで、ここからまた4香出現→成捨てが現れます。どうやってここから局面を展開するのかを含めてご鑑賞ください。
『▲58香△57香 ~ ▲35歩△44玉』
「▲43成香△同玉 ~ ▲34歩△44香」
▲97角△75歩▲44角△同玉▲88角△35玉
▲26銀△46玉▲79角△56玉
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『▲58香△57香 ~ ▲35歩△44玉』
「▲43成香△同玉 ~ ▲34歩△44香」
▲同角△同玉▲94飛△84歩▲88角△35玉
▲26銀△46玉▲79角△56玉
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『▲58香△57香 ~ ▲35歩△44玉』
「▲43成香△同玉 ~ ▲62龍△同玉▲92飛成△53玉▲34歩△44香」
▲同角△同玉▲88角△35玉▲26銀△46玉
▲79角△56玉
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『▲58香△57香 ~ ▲35歩△44玉』
▲43成香△同玉▲53香成△32玉▲43成香△同玉
▲53香成△32玉▲43成香△同玉▲54と△32玉
▲33銀△同玉▲34歩△32玉▲43と△同玉
▲53香成△32玉▲33歩成△同玉▲24と△32玉
▲33歩△21玉▲12成桂△同玉▲13と△21玉
▲22金まで267手。

龍置き換えで62歩を剥がした効果で、収束に入ります。★21玉が2手変化長ですが、これだけの巨大プロットを繰り返すキー設定が素晴らしい。大作という言葉がぴったりきますね。堪能していただければと思います。
ということで、順次香成趣向で連載してみました。どうでしたでしょうか。ご感想お待ちしております

軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向⑧-

 ここのところ、久しぶりに創作にはまっています。が、全くうまくいかず。悔しいのでどんな作品かは言わないことにします。
 その関係で、これはすごいなあ、という2作を紹介しようと思っていたのですが、まずは内1作を今日は紹介。
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▲53金△同玉▲13飛成△42玉▲51角成△同玉
▲62桂成△同玉▲73銀成△51玉▲52銀成△同玉
『▲63成銀△42玉▲53成銀△32玉▲43成銀△41玉
▲42歩△51玉▲52歩△61玉▲62歩△72玉
▲83歩成△62玉▲53成銀△61玉▲62成銀△同玉
▲73と△52玉』
『▲63と△42玉~▲73成香△52玉』
『▲63成香△42玉~▲73成香△52玉』
『▲63成香△42玉~▲73成香△52玉』
『▲63成香△42玉~▲73成香△52玉』
▲63成香△42玉▲53成香△51玉▲52歩△61玉
▲62歩△72玉▲63成香△82玉▲81金△同玉
▲84香△91玉▲82香成△同玉▲73成香△91玉
▲82成香△同玉▲83龍△91玉▲93龍△81玉
▲92龍△同玉▲65角△81玉▲82金△同玉
▲83金△81玉▲82歩△91玉▲92金まで127手。

 なんと成った香が5回動かす趣向作。龍を動かす変化を使って、歩を消費しながら途中で追う成香をバトンタッチするのが何とも巧みな機構です。これを順次香成趣向と結びつけることに気づいた作者の勝利だなあ、と思います。
 山崎氏というと「赤兎馬」をはじめとした傑作長編作家ですが、この作品も隠れた名作と思います。
 次回が最後になります。お楽しみに。

軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向⑦-

 お盆は実家に帰っており、更新が遅れました。
 連載の前に個人的連絡事項を。小池さんへ。中編名作選の誤字についてですが、確か189番宮田氏作の13手目13龍→14龍だったと思います。既に把握されていましたらすみません。あと、293番武島氏作の解説文中で、「ページ」の「ペ」が平仮名になっている気がします。違うかな?
 さて、では前に予告しましたとおり、順次香成趣向について、今回から100手超えの長編を紹介。2回に分けて4作紹介する予定です。
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▲44歩△52玉▲25角△62玉▲52飛△73玉
▲83桂成△同玉▲93歩成△84玉
『▲82飛成△75玉▲85龍△66玉▲76龍△55玉
▲56龍△44玉▲45龍△33玉▲43龍△24玉
▲23龍△15玉▲14龍△26玉▲16龍△37玉
▲27龍△48玉▲38龍△57玉▲58龍△66玉
▲56龍△75玉▲76龍△84玉▲85龍△73玉
▲82龍△63玉▲52龍△73玉』
▲83と△同玉▲93歩成△84玉
『▲82龍 ~ △73玉』
▲83と△同玉▲93香成△84玉
『▲82龍 ~ △73玉』
▲83成香△同玉▲93香成△84玉
『▲82龍 ~ △73玉』
▲83成香△同玉▲93香成△84玉
『▲82龍 ~ △73玉』
▲83成香△同玉▲93香成△84玉▲82龍△75玉
▲85龍△66玉▲76龍△55玉▲56龍△44玉
▲45龍△53玉▲43龍△62玉▲52龍△73玉
▲83成香△同玉▲92飛成△84玉▲82龍右△75玉
▲85龍△66玉▲76龍△55玉▲56龍△44玉
▲45龍△33玉▲43龍△24玉▲23龍△15玉
▲14龍△26玉▲16龍△37玉▲27龍△48玉
▲38龍△57玉▲58龍△66玉▲56龍△77玉
▲76龍△88玉▲79龍△同玉▲99龍 迄211手。


 歩成・香成に対して玉の逃げ場所を2か所(84・73)あるのですが、成った歩や香を捨てることができるのは73玉型のときのみ。この機構を利用して龍追いと組み合わせ、200手超えを実現しました。最後の香成のときだけ飛の縦効きが通ることから、玉の逃げ方が変わります。作者の意図せざるものですが、間違いやすいところで正解者は4名だけでした。同級生同士の合作で、作品名は通学路だそうです。
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▲52歩△61玉▲62歩△71玉▲81歩成△同馬
▲61歩成△同玉▲51歩成△同玉▲42角成△61玉
▲52と△72玉▲73桂成△同玉▲64馬△72玉
『▲54馬△73玉▲55馬△72玉▲45馬△73玉
▲46馬△72玉▲36馬△73玉▲37馬△72玉
▲27馬△73玉▲28馬』
△84玉▲83と△74玉▲64馬△83玉▲93歩成△72玉
『▲54馬 ~ ▲28馬』
△84玉▲83と△74玉▲64馬△83玉▲93香成△72玉
『▲54馬 ~ ▲28馬』
△84玉▲83と△74玉▲64馬△83玉▲93香成△72玉
『▲54馬 ~ ▲28馬』
△84玉▲83と△74玉▲64馬△83玉▲93香成△72玉
『▲54馬 ~ ▲28馬』
△84玉▲83と△74玉▲64馬△83玉▲93香成△72玉
『▲54馬 ~ ▲28馬』△72玉
▲18馬△73玉▲28馬△72玉▲27馬△73玉
▲37馬△72玉▲36馬△73玉▲46馬△72玉
▲45馬△73玉▲55馬△72玉▲54馬△73玉
▲64馬△72玉▲63馬△同玉▲69龍△52玉
▲53歩△51玉▲41桂成△同玉▲61龍△51歩
▲52歩成△31玉▲51龍△22玉▲23歩△12玉
▲13歩△同玉11龍△12金▲22龍△同金
▲14歩△12玉▲22歩成△同玉▲13歩成△同玉
▲23金迄193手。

 今をときめく吉田氏の初入選作品。こちらも歩成・香成に72玉と84玉の2通りの逃げ方があり、84玉型のときのみ捨てることが可能です。こちらは馬ノコを使い、玉方は18歩が取られる直前に手数稼ぎで84玉と逃げ方を変えるのですが、その都度64馬と据えなおさないといけないのがユーモラス。構造上収束は龍を横に使う以外ないのですが、無理を感じさせない見事な内容になっていると思います。
 

次回も長編を紹介します。「成った歩/香を最大限活用する」「成る香を最大限多くする」作品を予定。どんな作品なのか、ご期待ください。ではでは。

日本酒の記録(2018年7月)

 次回詰とうほくは10月20日、前回同様に生涯学習センターの和室が取れました。皆様のお越しをお待ちしております。

 今回は7月の日本酒の記録を。いろいろと忙しく、外出も多かったので開封は2本でした。
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 まずは山口県の「獺祭」の磨き3割9分。精米を3割9分までやった、ということですね。ここ数年で一気に有名になった銘柄で、コストパフォーマンスがとても良い銘柄と思います。さわやかな味わいを楽しみました。
 購入した後すぐに、今回の豪雨で酒蔵が大変な被害を受けたと聞いて驚きました。復興を願ってやみません。
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続いては地元宮城の「DATE SEVEN」。この銘柄は宮城の7蔵元が集結して年に一度7月7日に発売する銘柄。今年は酒米に食用として使われる宮城の「ひとめぼれ」を使って、かなり冒険したなあ、という感じ。磨きを3割3分まで行った苦労の甲斐あってか、香豊かで味わいも濃厚、とても美味しく仕上がりました。地元仙台では発売当日でほぼ売り切れてしまいましたが、先日の東京旅行で帰りに駅地下の酒屋さんを覗いたら、まだ置いてありました。興味のある方はぜひ。オススメですよ。

 仙台はこれから花火大会なのですが、雨が降っていて、ちょっと微妙な状況。去年も天気に恵まれなかったので、なんとかならないかなあ。。。
 ではでは。

軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向⑥-

暑い日々が続いていると思ったら今度は台風。今日久しぶりに髪を短くしてきたのですが、どうも周回遅れな感じです(苦笑)。


さて、順次香成趣向の紹介も6回目。今回も凝った作品の数々を紹介します。
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▲64歩△53玉▲63歩成△43玉▲86と△65桂
▲35桂△54玉▲64と△同玉▲65香△53玉
▲43桂成△同玉▲63香成△65桂▲35桂△54玉
▲64成香△同玉▲65香△53玉▲43桂成△同玉
▲63香成△65桂▲35桂△54玉▲64成香△同玉
▲65香△53玉▲43桂成△同玉▲63香成△65桂
▲35桂△54玉▲64成香△同玉▲65香△54玉
▲66桂△53玉▲43桂成△同玉▲33桂成△同玉
▲34銀打△24玉▲16桂△15玉▲14銀成△同玉
▲69角△58香▲同角△同銀成▲25金△13玉
▲14香△22玉▲12香成△32玉▲24桂迄65手。

空き王手での順次香成趣向はこの作品で初めて登場しました。桂中合を絡めて香が途中下車せざるを得ない構造が素晴らしい。
利波さんからもらった図面ですとタイトルが無いのですが、確か作者の駅名シリーズの1作のはず。「立川」でしたっけ?
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▲95歩△84玉▲83角成△同玉▲73香成△84玉
▲74成香△95玉▲96歩△85玉▲75成香△94玉
▲95歩△83玉▲74成香△92玉▲83成香△同玉
▲73香成△84玉▲74成香△95玉▲96歩△85玉
▲75成香△94玉▲95歩△83玉▲74成香△92玉
▲83成香△同玉▲73香成△84玉▲74成香△95玉
▲96歩△85玉▲75成香△94玉▲95歩△83玉
▲74成香△92玉▲83成香△同玉▲73香成△92玉
▲84桂△91玉▲81金△同玉▲72桂成△同銀
▲同成香△91玉▲82銀△92玉▲81銀生△91玉
▲82成香△同玉▲72龍△91玉▲92龍まで65手。

車井戸趣向のように、成香が後ろに下がってから前に進み捨てられていく趣向。89金と79龍の2枚で成立させているのが作者の手腕だなあと思います。たとえば趣向手順中95歩に同玉は86金、同玉、89龍、87合、85成香以下。
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▲18金△16玉▲17金打△15玉▲16金打△14玉
▲13桂成△同玉▲12と△同玉▲11桂成△同玉
▲21と△同玉▲31歩成△11玉▲21と△同玉
▲32桂成△同玉▲42歩成△同金▲33と△同玉
▲23歩成△34玉▲25金△23玉▲24金△32玉
▲33金△同玉▲23香成△34玉▲24成香35玉
▲26金△24玉▲25金△23玉▲24金△32玉
▲33金△同玉▲23香成△34玉▲24成香△35玉
▲25成香△36玉▲27金△25玉▲36金△24玉
▲25金△23玉▲24金△32玉▲33金△同玉
▲23香成△34玉▲24成香△35玉▲25成香△36玉
▲26成香△37玉▲27成香△38玉▲28成香迄71手。

再登場の真鍋氏。こちらは金送り趣向との融合で、打った金を全部捨てる予定調和的な味わいがとても良いと思います。ただ、出題時は右上の玉の逃げ方で結構な数の誤解者が出たとか。
さて、本当は100手を超えるような超長編はこの企画では取り上げない予定だったのですが、いざ鑑賞してみると、本当に良く出来た作品が多く、やはり紹介したくなってしまいました。
というわけで次回は手数の長い作品の紹介を予定しています。気長にお待ちください。

会合2連チャン

 酷暑という表現がピッタリきてしまう暑さですね。さて、そんな中、先週は全国大会、そして今週は詰とうほくと参加してまいりました。全国大会の方は少し遅れての参加でしたが、予期せぬ10回目の参加ということでメダルまでいただいてしまいました。ありがとうございます。初めてお会いした方を含め、たくさんの人とお話しできました。特に知る人ぞ知る名作家、斎藤仁士さんと長く話をできたのが嬉しかったです。
 続いて今週は詰とうほく。冬眠蛙が引っ越しのときに出てきた本に佐原さんが載っていた話ですとか、出たばかりの中編名作選、久しぶりに来られた荒川さんの本の収集方法等。また石川さんの未発表作をいくつか解かせてもらいました。ストックあって羨ましい。(^-^;
 二次会では会合100回の話も出ましたが、結局これ!といった案は出ませんでした。いかにも詰とうほくらしい。まあ、まだもう少し先なので、ゆっくり考えましょう。
 次回詰とうほくは10月20日を基本線にして予約してみることになりました。またよろしくお願いします。
 来週には順次香成趣向を更新するつもりです。が、土曜に角さんと飲む予定なので、飲み具合によっては(以下略)
 そういえば、全国大会の記念詰将棋がまさに順次香成趣向で偶然?とはいえ驚きました。岩本さんのコメントどおりでちょっと可笑しかったです。ではでは。

軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向⑤-

 中国・四国地方では大変な大雨になっていますね。被害に合われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。冬眠蛙も新潟で床上浸水になったことがありますが、元に戻るまで気長に取り組むしかないわけで、大変かと思いますが、無理をされませんよう。
 
 さて、連載も第5回。まずは前回紹介した真鍋氏作の解答を。
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▲43銀△33玉▲34銀成△同玉▲45金△33玉
▲34歩△32玉▲43香成△同玉▲55金△44歩
▲同香△34玉▲45金△33玉▲34歩△32玉
▲43香成△同玉▲55金△44歩▲同香△34玉
▲45金△33玉▲34歩△32玉▲43香成△同玉
▲55金△44歩▲同香△34玉▲45金△33玉
▲34歩△32玉▲43香成△同玉▲44金△42玉
▲53金△51玉▲41飛成△同玉▲42銀△32玉
▲31桂成△同馬▲同銀成△同玉▲22成桂△同玉
▲33角△12玉▲13銀△同玉▲24成桂△12玉
▲13歩△21玉▲22角成△同玉▲33歩成△31玉
▲42金△21玉▲32金△11玉▲22金迄71手。


順次香成なのですが、途中で金が遮る形になるのがユニーク。21馬の効きがあるため、33玉にすぐ43香成とは出来ず、34歩と一歩使う必要がありその一歩は都度捨て合で稼ぐ仕掛けです。収束長めですが、うまく成桂配置に意味を持たせていますね。

 さて、私事で恐縮ですが、実は最近になってようやくパラのバックナンバーを調べられる環境が整いまして、利波さんからもらったリスト以降の作品を調べているところです。で、その中で、③で紹介した自作より更に深掘りされた作品が既に発表されていたので、今日はそちらを紹介したいと思います。

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▲54歩△同角▲63歩成△同角▲45桂△同角
▲54歩△同角▲63香成△同角▲45桂△同角

▲54歩△同角▲63香成△同角▲45桂△同角
▲54歩△同角▲63香成△同角▲45桂△同角
▲54歩△同角▲63香成△同角▲58飛△54角
▲63角成△43玉▲54馬△33玉▲44馬△32玉
▲54角△43歩▲同角成△同金▲52飛成△42金
同龍△同玉▲53金△31玉▲32歩△同玉
▲43金△31玉▲32歩△21玉▲11馬△同玉
▲12金迄55手。


②で紹介した高木氏作と自作を合体したような趣向手順で、1枚香を消すために桂歩1枚ずつ必要な仕掛け。なるほど、流石は金子氏です。45桂を入れてからでないと54歩が打てない仕掛けが特に上手い。玉方角の連続移動記録を狙った作品とのことで、たぶんこの記録は破られていないんでしょうね。

バックナンバーを見て、さらに紹介したい作品も増えてしまいました。読んでいる人も少ないかと思いますが、もう少し続けたいと思いますので、お付き合いいただければ。

あ、来週は訳あって更新しない可能性があるので、早めに告知を。7月21日は詰とうほく開催日となっております。場所はいつもの生涯学習センター和室です。岩本さんが来られないとのことで、ちょっと残念ですが、ご都合が合う方のご参加をお待ちしております。

日本酒の記録(2018年6月)

 サッカーで日本がベスト16入りを果たしましたが、最後の試合の戦術でだいぶ議論になっているようですね。昔のJリーグでも、「負けているけど得失点差の関係で点を取りにいかない」という試合もあったので、無いわけでは無いと思います。でも(絶対に有り得ないですが)冬眠蛙が同じ立場だったとしたら、セネガルが同点に追いつくリスクを捨てきれなかったでしょうね。これが「日本が同点だった」とか「コロンビアがセネガルに2点差で勝っていた」という状況だったらわかるんですけど。
 それよりも、ポーランド戦のスタメンの方がちょっと疑問でしたね。FWに武藤と岡崎、さらにMFとして普段サイドバックの酒井(高)を起用したところまでは「状況を考えて守備的な布陣にしたのかな」と想像できますけど、だとすると、守備をあまりしない宇佐美の起用は一貫性に欠けるんですよね。あと個人的には、CBの槙野は守備でポカをしたり、手でつかむ事が多い印象(最近は見てないのでわかりませんが)なので、VARのある試合では危ないかな、と。
 まあ、何はともあれ、1回戦での健闘を祈りたいところです。ベルギーはすごく強そうですけどね。
 さて、脱線が長くなってしまいました。6月の日本酒の記録を。
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山形のお酒、十四代の極上諸白。ネット上ではプレミアが付いてしまって、凄まじい価格で取引されていますが、幸運にも定価で手に入りました。開封時やグラスに注いだときの吟醸香は随一。飲み口もとても良く、上品な甘さを堪能できます。封を開けたあと、日がたつほどに香りが増すような気がするのは贔屓目なのかもしれませんが(笑)。今度はいつ買えるかなあ。
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続いては青森の田酒の百四拾の純米大吟醸。4月に同じ酒米の純米吟醸も飲んだのですが、その味と比べられるほどの記憶力は冬眠蛙にはありません(笑)。そんなことは関係なく、爽やかな味わいを今回も楽しみました。
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こちらはまだ開けたばかり。秋田の「秋田晴れ」の「エース」。初めて飲むお酒で、ラベルには「水のような透明感」だそうなんですが、結構力強い辛口のような気がします。次に飲むときは印象変わるかな?
 パラ7月号が到着しました。気になる作品があるのですが、解けるかなあ。

軽趣向を楽しもう! -順次香成趣向④-

 もうすぐサッカーのセネガル戦ですね。0時キックオフということで、さすがに生観戦は自重すると思いますけど、寝付けなさそう(笑)。
 さて、軽趣向を楽しむ企画の第4回になります。前回最後に紹介した橋本氏作の解答から。
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▲32歩△41玉▲42歩△同銀▲31歩成△同銀
▲42歩△同銀▲32金△同玉▲33歩△同銀
▲23香成△31玉▲32歩△41玉▲42歩△同銀
▲31歩成△同銀▲42歩△同銀▲32成香△同玉
▲33歩△同銀▲23香成△31玉▲32歩△41玉
▲42歩△同銀▲31歩成△同銀▲42歩△同銀
▲32成香△同玉▲33歩△同銀▲23香成△31玉
▲32歩△41玉▲42歩△同銀▲31歩成△同銀
▲42歩△同銀▲32成香△同玉▲23角生△43玉
▲44歩△33玉▲34歩△24玉▲25歩△15玉
▲37馬△16玉▲26馬 迄63手。


前回紹介した筒井氏作と同じ消去目的で、57手目34歩と打つ手を可能とするために、24から26の3枚の香を消去します。歩の使い方が絶妙で、両玉と打歩詰をうまく利用して、1サイクルで4枚の歩を消費しています(最後は除く)。収束で3枚の歩がさらに必要ですが、「この作品のために歩は18枚あるんじゃないか」と思うほどピッタリ。持ち歩18枚の作品は結構多く発表されていますが、その中でも至高の一品と思います。

 本作のように、香を消すまでのサイクルに工夫をするのが、この趣向では主流となっています。走りとなったのはこの作品あたりでしょうか。
20180624yagura
▲35銀△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33と△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33成香△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33成香△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲33成香△同玉▲43香成△34玉
▲44成香△25玉▲26銀引△14玉▲15銀△13玉
▲14歩△22玉▲34桂△21玉▲31歩成△同玉
▲41と△21玉▲22歩△同銀▲同桂成△同玉
▲42飛成△34玉▲35銀△25玉▲14銀△同玉
▲12龍△13歩▲26桂△25玉▲34銀迄83手。


銀知恵の輪との組み合わせといった趣ですね。14歩の有無の違いでうまいこと玉を22に誘導して香成を実現します。収束も(龍は残るものの)うまく捌けていて、60年以上前の作品とは思えないセンスですね。

 次は私の好きな作家のひとり、塩野入清一氏の作品。
20180624sio
▲23金△同銀▲同と△同金▲14歩△同金
▲23金△同玉▲24銀△同金▲33歩成△13玉
▲14歩△同金▲23と△同玉▲24銀△同金
▲33香成△13玉▲14歩△同金▲23成香△同玉
▲24銀△同金▲33香成△13玉▲14歩△同金
▲23成香△同玉▲24銀△同金▲33香成△13玉
▲14歩△同金▲23成香△同玉▲33飛成△同金
▲同角成△同玉▲34金△32玉▲31と△同玉
▲21歩成△同玉▲22角成△同玉▲14桂△同香
▲33金打△21玉▲22歩△11玉▲12歩△同玉
▲23金上△11玉▲21歩成△同玉▲22金左 迄65手。


詰方角と守備金の効きを上手く使って1サイクルで銀歩を消化します。シンプルながら良くできた仕掛け。収束は綺麗にまとまっています。「饗宴」にも収録された作品です。

 本日最後に紹介するのはこちら。解答は例によって次回に。
20180624manabe

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